アンコールはリビングで
「……っ」
彼の手は、いつも驚くほど温かい。
その大きな「人間湯たんぽ」の熱が、冷えて強張っていたお腹の奥にじわじわと伝わっていく。
「……あったかい……」
「だろ? 姉貴もよく、生理の時は温いもんが一番安心するんだよって、俺を湯たんぽ代わりに召喚して背中とか腰さすらせてたからな」
湊は低く優しい声で囁きながら、もう片方の手で、私の痛む腰のあたりを一定のリズムでトントン、さすさすと撫で始めた。
その絶妙な力加減と、背中から伝わる彼の体温、そして香水ではない彼本来の落ち着く香りに包まれて、私は痛みを堪えていた力がふっと抜けていくのを感じた。
「……湊……ごめんね。せっかくの休みなのに、私、何もできなくて。一緒に映画見たり、お出かけしたりしたかったのに……なんか、私ばっかりお世話されて、役立たずみたいで……」
ホルモンバランスの乱れのせいか、ふいにネガティブな感情が押し寄せてきて、声が震えてしまった。
涙腺まで緩くなっている自分が情けない。
すると、私の腰をさすっていた湊の手がピタリと止まり、彼は私の首筋に深く顔を埋めてきた。
彼の手は、いつも驚くほど温かい。
その大きな「人間湯たんぽ」の熱が、冷えて強張っていたお腹の奥にじわじわと伝わっていく。
「……あったかい……」
「だろ? 姉貴もよく、生理の時は温いもんが一番安心するんだよって、俺を湯たんぽ代わりに召喚して背中とか腰さすらせてたからな」
湊は低く優しい声で囁きながら、もう片方の手で、私の痛む腰のあたりを一定のリズムでトントン、さすさすと撫で始めた。
その絶妙な力加減と、背中から伝わる彼の体温、そして香水ではない彼本来の落ち着く香りに包まれて、私は痛みを堪えていた力がふっと抜けていくのを感じた。
「……湊……ごめんね。せっかくの休みなのに、私、何もできなくて。一緒に映画見たり、お出かけしたりしたかったのに……なんか、私ばっかりお世話されて、役立たずみたいで……」
ホルモンバランスの乱れのせいか、ふいにネガティブな感情が押し寄せてきて、声が震えてしまった。
涙腺まで緩くなっている自分が情けない。
すると、私の腰をさすっていた湊の手がピタリと止まり、彼は私の首筋に深く顔を埋めてきた。