アンコールはリビングで
(……ああ、そっか。あの六本木の夜、湊はこんな気持ちだったんだ)
他の誰かに見られるくらいなら、誰もいない場所に閉じ込めてしまいたい。
あの時、余裕をなくして私を抱きしめた彼の『気が狂いそうだった』という痛いくらいの独占欲が、今なら痛いほどよく分かった。
「……凪? どうした、そんな怖い顔して」
不意に、背後からひょっこりと顔を出したのは、噂の張本人だった。
私がスマホを隠すより早く、彼は画面のタイムラインを盗み見た。
「……あー。俺の写真? なんか、すげぇバズってるみたいだな」
彼がソファの背もたれから私を覗き込み、ニヤリと悪戯っぽく笑う。
「……凪、もしかして妬いてんの?」
「……別に。妬いてないよ」
「嘘つけ。めちゃくちゃ唇尖ってんぞ」
彼はひらりとソファを飛び越え、私の隣にドカッと座った。そして、わざと私の肩にすりすりと顔を擦り付けてくる。
他の誰かに見られるくらいなら、誰もいない場所に閉じ込めてしまいたい。
あの時、余裕をなくして私を抱きしめた彼の『気が狂いそうだった』という痛いくらいの独占欲が、今なら痛いほどよく分かった。
「……凪? どうした、そんな怖い顔して」
不意に、背後からひょっこりと顔を出したのは、噂の張本人だった。
私がスマホを隠すより早く、彼は画面のタイムラインを盗み見た。
「……あー。俺の写真? なんか、すげぇバズってるみたいだな」
彼がソファの背もたれから私を覗き込み、ニヤリと悪戯っぽく笑う。
「……凪、もしかして妬いてんの?」
「……別に。妬いてないよ」
「嘘つけ。めちゃくちゃ唇尖ってんぞ」
彼はひらりとソファを飛び越え、私の隣にドカッと座った。そして、わざと私の肩にすりすりと顔を擦り付けてくる。