アンコールはリビングで
2. 密室の約束
重厚なドアが閉まると、車内は完全な静寂に包まれた。
革の匂いと、微かに香る湊の香水。
外界から遮断された、私たちだけの秘密基地だ。
「……ふぅ」
運転席に乗り込んだ湊は、ハンドルを軽く叩くと、真面目な顔で私を見た。
「いつも外行く時はバレねぇようにって、気ぃ遣わせてごめんな。今日は車で俺らだけの空間だから。誰の目も気にしなくていい。……凪も羽伸ばせよ」
その言葉の端々から、彼の誠実さが伝わってくる。
「国民的スター」という肩書きは、時として私たちを窮屈にするけれど、彼はいつだって私を一番に考えてくれている。
「ううん。普段も外に一緒に行ける時楽しいよ。それに……湊、今週すごく忙しかったのに、わざわざ時間作って手配してくれたんでしょ?その気持ちがすごく嬉しい。ありがとね」
私が素直に感謝を伝えると、彼は一瞬不意を突かれたように言葉を失い、それからバツが悪そうに顔を背けた。
耳が赤い。
重厚なドアが閉まると、車内は完全な静寂に包まれた。
革の匂いと、微かに香る湊の香水。
外界から遮断された、私たちだけの秘密基地だ。
「……ふぅ」
運転席に乗り込んだ湊は、ハンドルを軽く叩くと、真面目な顔で私を見た。
「いつも外行く時はバレねぇようにって、気ぃ遣わせてごめんな。今日は車で俺らだけの空間だから。誰の目も気にしなくていい。……凪も羽伸ばせよ」
その言葉の端々から、彼の誠実さが伝わってくる。
「国民的スター」という肩書きは、時として私たちを窮屈にするけれど、彼はいつだって私を一番に考えてくれている。
「ううん。普段も外に一緒に行ける時楽しいよ。それに……湊、今週すごく忙しかったのに、わざわざ時間作って手配してくれたんでしょ?その気持ちがすごく嬉しい。ありがとね」
私が素直に感謝を伝えると、彼は一瞬不意を突かれたように言葉を失い、それからバツが悪そうに顔を背けた。
耳が赤い。