アンコールはリビングで
「……俺の演技、どうだった?」

「えっ……本当に、すごかったよ! SNSでも大絶賛だし、みんな湊にメロメロになってて……」

「そうじゃなくて」

湊は私の言葉を遮り、少しだけ不満げに琥珀色の瞳を細めた。

「俺は、世間の評価なんてどうでもいい。……凪が、俺に惚れ直したかどうかを聞いてんだよ」

ドクン、と心臓が跳ねる。

「……っ、ほ、惚れ直したに決まってるじゃない……。あんな切ない顔されたら、誰だって好きになっちゃうよ」

私が顔を真っ赤にして答えると、湊はようやく満足そうにフッと口角を上げ、私の腰に回した腕にギュッと力を込めた。

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