アンコールはリビングで
35 重圧の夜と、変わらないエール
1. 画面越しの彼
5月のカレンダーも残すところあと数日となった頃。
新曲『Melt』のリリースと全国ツアーの開幕が目前に迫り、湊を取り巻く環境は、かつてないほどの熱狂と多忙を極めていた。
分刻みのスケジュール、連日のリハーサル、そしてメディアへの露出。
彼にかかるプレッシャーは計り知れない。
それでも、あの発熱事件以来、湊は絶対に日付を越えることなくマンションに帰ってきてくれている。
どんなに遅くなっても、私が作った夕食をなんとか食べられる時間には、必ずこのリビングのドアを開けてくれるのだ。
「……美味い。やっぱ、凪のメシ食うと生き返るわ」
5月のカレンダーも残すところあと数日となった頃。
新曲『Melt』のリリースと全国ツアーの開幕が目前に迫り、湊を取り巻く環境は、かつてないほどの熱狂と多忙を極めていた。
分刻みのスケジュール、連日のリハーサル、そしてメディアへの露出。
彼にかかるプレッシャーは計り知れない。
それでも、あの発熱事件以来、湊は絶対に日付を越えることなくマンションに帰ってきてくれている。
どんなに遅くなっても、私が作った夕食をなんとか食べられる時間には、必ずこのリビングのドアを開けてくれるのだ。
「……美味い。やっぱ、凪のメシ食うと生き返るわ」