アンコールはリビングで
Intermission 1 エリートたちの密会
1. 都内某所、エリートたちの密会
俺が凪と同棲を始めてから数日経った頃。
3月末も押し迫った、ある夜のこと。
俺は都内の高級ホテルのラウンジに足を運んでいた。
『折入って話がある。時間作ってくれないか』
普段は用事がない限り連絡などしない俺が、早瀬家三兄妹のグループメッセージにそんな言葉を投げたのは、数日前のことだった。
このグループは基本的に兄貴か姉貴がハイテンションで近況を報告してくるだけで、俺はいつも短い返信で済ませるか、ひどい時は既読スルーという、かなり温度差のある参加態度を貫いていた。
だからこそ、末っ子からの異例の呼び出しに驚いた2人は、多忙を極めるスケジュールの合間を縫って『とにかく時間作るから! 場所はここ!』と、即座にこのラウンジを指定してきたのだ。
ふかふかのソファ。
窓の外には、宝石を散りばめたような東京の夜景が広がっている。
場違いなほど静かで高級なこの場所に、俺は柄にもなく少し緊張しながら座っていた。
俺が凪と同棲を始めてから数日経った頃。
3月末も押し迫った、ある夜のこと。
俺は都内の高級ホテルのラウンジに足を運んでいた。
『折入って話がある。時間作ってくれないか』
普段は用事がない限り連絡などしない俺が、早瀬家三兄妹のグループメッセージにそんな言葉を投げたのは、数日前のことだった。
このグループは基本的に兄貴か姉貴がハイテンションで近況を報告してくるだけで、俺はいつも短い返信で済ませるか、ひどい時は既読スルーという、かなり温度差のある参加態度を貫いていた。
だからこそ、末っ子からの異例の呼び出しに驚いた2人は、多忙を極めるスケジュールの合間を縫って『とにかく時間作るから! 場所はここ!』と、即座にこのラウンジを指定してきたのだ。
ふかふかのソファ。
窓の外には、宝石を散りばめたような東京の夜景が広がっている。
場違いなほど静かで高級なこの場所に、俺は柄にもなく少し緊張しながら座っていた。