アンコールはリビングで
2. 全国ネットの公開惚気
『早瀬さんにとって、このアルバムはどんなテーマで作られたんですか?』
MCの問いかけに、湊はふっと視線を落とした。
『……そうですね。一言で言うなら、「魂の帰る場所」です』
その声のトーンを聞いた瞬間、私はスマホを打つ手をピタリと止めた。
『外の世界でどんなに戦って、傷ついても。鎧を脱ぎ捨てて、ただの自分に戻れる無垢な場所……』
静かなスタジオに、湊の低くて甘い声が響く。
そして彼が顔を上げ、カメラのレンズを真っ直ぐに見つめた瞬間。
「……っ」
私は思わず、小さく息を呑んだ。
画面の向こうの湊は、数万人の視聴者に向けてではなく、まるで『たった一人の誰か』に語りかけるような、信じられないほど優しくて、熱を帯びた瞳をしていたのだ。
ブブッ、と手元のスマホが震える。
『早瀬さんにとって、このアルバムはどんなテーマで作られたんですか?』
MCの問いかけに、湊はふっと視線を落とした。
『……そうですね。一言で言うなら、「魂の帰る場所」です』
その声のトーンを聞いた瞬間、私はスマホを打つ手をピタリと止めた。
『外の世界でどんなに戦って、傷ついても。鎧を脱ぎ捨てて、ただの自分に戻れる無垢な場所……』
静かなスタジオに、湊の低くて甘い声が響く。
そして彼が顔を上げ、カメラのレンズを真っ直ぐに見つめた瞬間。
「……っ」
私は思わず、小さく息を呑んだ。
画面の向こうの湊は、数万人の視聴者に向けてではなく、まるで『たった一人の誰か』に語りかけるような、信じられないほど優しくて、熱を帯びた瞳をしていたのだ。
ブブッ、と手元のスマホが震える。