アンコールはリビングで
「なに、画面の俺に見惚れて熱くなってんの?」

「えっ、あ、ちが……っ」

「ちがくねぇだろ。顔、真っ赤」

湊は着ていたシャツのボタンを外しながら、私の耳たぶを指先でそっと撫でた。
ビクッ、と肩が震える。

「……画面の中の俺は、誰にでも見せてやるけどさ」

彼の顔が近づき、吐息が直接肌に触れる。

「……本当に俺に触れられるのは、この特等席にいる凪だけだろ」

「……っ、みなと……」

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