アンコールはリビングで
「……でも、これじゃ、今日は着る服を良く考えなくちゃダメだね」

凪がベッドの近くにある鏡台を見つめながら、首筋の赤い痕を指でなぞってクスクスと笑う。
その仕草に、俺はたまらなくなって、彼女の背後からもう一度ギュッと抱きついた。

「……っ、湊?」

「……ごめん。でも、マジで可愛かったから」

俺は彼女の肩に顎を乗せ、鏡越しにパチリと目が合う位置で、わざと独占欲を滲ませて囁いた。

「……仕事中、絶対首元見えねぇ服着ろよ。タートルネックとか……なんなら今日の服、俺が選んでやるから」

「……もう、湊ったら。ふふ、じゃあコーディネートはお任せしようかな」

呆れたように笑う凪の首筋にチュッと短いキスを落とし、俺は名残惜しくも身体を離した。

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