アンコールはリビングで
2. 頼れる兄貴分と、二度目の特等席
街のネオンが、黒い車体の艶やかなボンネットを滑るように流れていく。
首都高を抜けて東京湾沿いのルートをドライブしていると。
「……乗り心地、やっぱ良いよな?」
ハンドルを握る彼が、前を見たまま低い声で尋ねてくる。
「うん、すごく快適。……さすがレンジローバーだね」
私がそう答えると、ふっと口角を上げた。
「……本当は、この前一緒に選んだヴェラールで迎えに来たかったんだけどな。納車が秋頃だから、今日は島崎さんに事務所の車借りた」
「ふふ、島崎さん、よく貸してくれたね?」
「『過酷なツアーを乗り切るための、最高の精神安定剤として許可する』ってさ。……島崎さん、本当の兄貴みたいに頼りになるし、マジで俺の扱い分かってるわ」
島崎さんが気を利かせて、ツアー前に少しでも2人きりで羽を伸ばせるようにと車を手配してくれたのだ。
街のネオンが、黒い車体の艶やかなボンネットを滑るように流れていく。
首都高を抜けて東京湾沿いのルートをドライブしていると。
「……乗り心地、やっぱ良いよな?」
ハンドルを握る彼が、前を見たまま低い声で尋ねてくる。
「うん、すごく快適。……さすがレンジローバーだね」
私がそう答えると、ふっと口角を上げた。
「……本当は、この前一緒に選んだヴェラールで迎えに来たかったんだけどな。納車が秋頃だから、今日は島崎さんに事務所の車借りた」
「ふふ、島崎さん、よく貸してくれたね?」
「『過酷なツアーを乗り切るための、最高の精神安定剤として許可する』ってさ。……島崎さん、本当の兄貴みたいに頼りになるし、マジで俺の扱い分かってるわ」
島崎さんが気を利かせて、ツアー前に少しでも2人きりで羽を伸ばせるようにと車を手配してくれたのだ。