アンコールはリビングで
3. 独占欲のプラチナ

一つ目のミッションを無事に終え、ズシリと重みのあるショッパーを手に提げたまま、私は二つ目の目的地へと向かった。

高級ブランドが立ち並ぶ大通りの一角にある、洗練されたジュエリー・ブティック。
ここに入るのは、正直、リカバリーウェアの店よりもずっと緊張した。

プレゼントの二つ目の候補。
それは、シンプルなネックレスだ。

今まで、私から湊にアクセサリーを贈ったことは一度もない。

彼自身、衣装以外ではあまりジャラジャラとアクセサリーをつけるタイプではないし、ハードルの高い贈り物だと思っていたからだ。

けれど、今年のバレンタインに、彼から『クロススター』のネックレスをもらった時。

あの小さな星が私の胸元で光るのを見た瞬間、まるで彼の一部がずっと私に寄り添ってくれているような、不思議な安心感と幸福感に包まれたのだ。

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