アンコールはリビングで
4. 溶け合う夜
美味しい夕食を食べ終え、私は空になった食器を重ねて立ち上がった。
「湊、片付けは私がやるから。湊は今度こそゆっくりしててね」
「……いや、俺も一緒にやる」
湊は私の言葉を即座に否定し、当たり前のようにシンクの前に並んで立った。
ひとときも離れたくないという、切実なまでの想い。
彼は無言のまま、私の隣で食器を洗い始めた。
「……湊」
「隣にいたいんだよ。……近くにいねぇと、まだ凪がここにいる実感が湧かねぇんだ」
少しだけ不器用な、でも限りなく優しい声。
私は小さく笑って、彼の隣で洗い終わった食器を布巾で拭き上げた。
日本中を熱狂させているスターの横顔は、今、ただの寂しがり屋な私の恋人の顔をしていた。
美味しい夕食を食べ終え、私は空になった食器を重ねて立ち上がった。
「湊、片付けは私がやるから。湊は今度こそゆっくりしててね」
「……いや、俺も一緒にやる」
湊は私の言葉を即座に否定し、当たり前のようにシンクの前に並んで立った。
ひとときも離れたくないという、切実なまでの想い。
彼は無言のまま、私の隣で食器を洗い始めた。
「……湊」
「隣にいたいんだよ。……近くにいねぇと、まだ凪がここにいる実感が湧かねぇんだ」
少しだけ不器用な、でも限りなく優しい声。
私は小さく笑って、彼の隣で洗い終わった食器を布巾で拭き上げた。
日本中を熱狂させているスターの横顔は、今、ただの寂しがり屋な私の恋人の顔をしていた。