アンコールはリビングで
Side B 愛おしい日常
1. 微睡みの見送りと、残された匂い
意識の底から、ゆっくりと浮上していく感覚があった。
「……湊。……湊?」
遠くの方で、俺の名前を呼ぶ声がする。
世界で一番心地よくて、大好きな声。
「……ん……」
重い瞼を微かに開けると、朝の柔らかな日差しが差し込む寝室の景色が、ぼんやりと視界に滲んだ。
全身の筋肉が溶けたように重く、ベッドに縫い付けられているみたいだ。
福岡での二日間のドーム公演の強烈な疲労に加えて、昨夜、再会の熱に浮かされて限界まで凪に溺れた余韻が、心地よい気だるさとなって身体の芯に残っていた。
意識の底から、ゆっくりと浮上していく感覚があった。
「……湊。……湊?」
遠くの方で、俺の名前を呼ぶ声がする。
世界で一番心地よくて、大好きな声。
「……ん……」
重い瞼を微かに開けると、朝の柔らかな日差しが差し込む寝室の景色が、ぼんやりと視界に滲んだ。
全身の筋肉が溶けたように重く、ベッドに縫い付けられているみたいだ。
福岡での二日間のドーム公演の強烈な疲労に加えて、昨夜、再会の熱に浮かされて限界まで凪に溺れた余韻が、心地よい気だるさとなって身体の芯に残っていた。