アンコールはリビングで
午後4時。
予定通りメンテナンスとボイトレを終えた俺は、タクシーを途中で降りて、俺と凪の行きつけのスーパーへと向かった。

もちろん、キャップを目深に被り、黒いマスクとダテ眼鏡で完璧に変装した状態だ。

夕方のスーパーは、仕事帰りの主婦や家族連れで適度に賑わっている。
俺はカゴを持ちながら、生鮮食品のコーナーをゆっくりと見て回った。

昨日は豚肉の味噌漬けだったし、今日の凪の朝ごはんは焼き魚だった。
なら、今夜は少しパンチを効かせつつ、あいつが好きな健康志向も取り入れたメニューがいいだろう。

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