アンコールはリビングで
「よしっ。仕上げ、やっちゃおう」

私は急いでエプロンを締め、キッチンに立った。
今朝のうちに仕込んでおいた食材たちを、一つ一つ丁寧に仕上げていく。

今日のディナーのテーマは、大人のフレンチビストロ風・『鉄分&疲労回復』コースだ。

メインディッシュは、鴨肉(マグレカナール)のローストにバルサミコとベリーの特製ソースをかけて。

鴨肉は牛や豚に比べて、鉄分やビタミンB群がダントツで豊富だ。

ツアーの疲労回復には最高の食材。
今朝のうちに表面を焼き付けて低温調理しておいた鴨肉をスライスし、バルサミコの酸味とベリーの抗酸化作用を活かした特製ソースをかける。

前菜には、サーモンとアボカドの塩麹タルタルにキヌアの食感を添える。

アスタキサンチン豊富なサーモンと、良質な脂質のアボカドを塩麹で和え、上にスーパーフードのキヌアを散らす。
ミネラル補給とプチプチとした食感が楽しめる一品だ。

スープは、枝豆と豆乳の冷製ポタージュ。
隠し味には白味噌を入れている。
枝豆のマグネシウムと豆乳のオリゴ糖に、発酵食品である白味噌を少しだけ足すことで、腸内環境を整えつつ奥深い味に仕上げてみた一品だ。

そして主食は、ターメリックとミックスビーンズのもち麦ピラフ。
肝臓の働きを助けるターメリックで鮮やかな黄色に色付けし、食物繊維たっぷりの豆類ともち麦を合わせた、お腹も大満足のメニューだ。

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