アンコールはリビングで
「……湊? あの、気に入らなかったかな……? 湊って、プライベートだとあんまりアクセサリー着けないし、使いづらいかなって、迷ったんだけど……」

沈黙が怖くて、私はつい早口で言い訳を並べてしまう。

すると、湊は我に返ったように、手のひらにネックレスを乗せて、愛おしそうにそれを指先で転がした。

「……いや、逆。すげぇ嬉しい」

湊の低い声が、リビングに響く。

「俺ばっか凪にジュエリーとかあげてる気がしてたけど……凪からこういうアクセサリーもらうのって、初めてだろ?」

湊は手の中のネックレスを見つめた後、不思議そうに、けれどひどく優しい瞳で私を見た。

「なんか、こういうモンもらうのって、思いのほか嬉しいもんなんだな。……すげぇ綺麗だわ、これ」

「……っ、そっか。よかったぁ……」

私はようやく、全身の力が抜けるような心地でホッと溜息をついた。

湊はネックレスを顔に近づけ、その純粋な輝きを確かめるように目を細めている。

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