アンコールはリビングで
「バレンタインに湊からもらったネックレスも、記念日のプラチナバングルも、私、本当に嬉しかったの」

私は無意識に、自分の胸元に光るネックレスのトップと、手首のバングルにそっと触れた。

「……仕事中でも、身に着けていれば……その、ずっと湊を近くに感じられるような気がして」

私は膝の上で指を絡ませながら、ぽつり、ぽつりと本音をこぼした。

「どっちも、肌身離さず着けていられるじゃない? だから、なんだか守られてるみたいで……」

「……まあ、そのつもりで贈ったからな。……俺だって、仕事で追い詰められた時とか、このバングルに触れて、凪のこと考えてるわ」

湊は少し照れくさそうに視線を逸らし、自分の左手首のバングルに触れた。
それから、彼は不器用な手つきでネックレスを首に回そうとした。

「あっ、私、着けてあげるよ」

私は湊に背中を向けて座り直してもらい、彼の首元に手を伸ばした。
広い肩幅と、引き締まった項。指先が彼の熱い肌に触れるたび、私まで顔が熱くなる。

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