アンコールはリビングで
ようやく留め具を付けると、彼の逞しい胸元で、プラチナのチェーンが上品に光を放った。

「……で? 凪が急にこれを選んだのって、なんか理由あんのか?」

湊は胸元に落ちたネックレスに触れながら、顔だけをわずかに横に向けて尋ねた。

「えっ……それは……」

私は湊の後ろで、彼の逞しい首筋を見つめながら言葉を濁した。

SNSで流れていた福岡公演の写真。
熱狂する何万人ものファン。
ステージで神様のように輝く、自分からは遠い存在のように思える彼。

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