アンコールはリビングで
2. 逆マーキングと、甘いお預け

(……ああ、言っちゃった。重いって思われたかな……)

湊の広い背中に顔を埋めたまま、私は心臓の音がうるさいほど鳴り響くのを感じていた。

沈黙が流れる。
湊は、背後から回された私の手を、自分の大きな手でぎゅっと握りしめた。

もう片方の手で目元を覆い、彼は深く、深く吐息をつく。

「……マジかよ。……あー、もう……」

「ごめん……っ、嫌だった……?」

私が背中越しに恐る恐る尋ねると、湊は弾かれたように私の方を振り返った。

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