アンコールはリビングで
「嫌なわけねぇだろ! ……すげぇ嬉しい。っつーか、嬉しすぎて……困ってんだけど。分かる?」

湊はそのまま私の腰に腕を回すと、軽々と私を引き寄せ、自分の足の間に座らせるようにして正面から抱きしめ直した。

逃げ場を完全に塞がれた状態で、湊は私の額に自分の額をコツンとぶつけてきた。

至近距離で見つめ合う。
彼の瞳は、どうしようもないほどの愛おしさを湛えていた。

「なんかさ……普段、俺ばっかり凪のこと独占したい、閉じ込めておきたいって思ってる気がしてたんだけど」

湊は一度だけフッと視線を落とし、込み上げてくる歓喜を噛み殺すように小さく笑った。
そして、再び熱を帯びた瞳で私を真っ直ぐに射抜く。

「……凪も同じ気持ちでいてくれてんだな」

彼の指先が、私の顎をそっと上向かせる。

「……さっきの言葉、マジでたまんねぇわ」

「……っ……」

「印、だろ? ……いいぜ、喜んで。……一生、外してやらねぇ」

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