アンコールはリビングで
湊の低い声が鼓膜を震わせたと同時、熱い唇が重なった。
独占欲と歓喜が入り混じった、深くて熱い口づけ。

肺の空気が全部奪われるような感覚に、私は湊のシャツの胸元をぎゅっと掴んで耐えるしかなかった。

ようやく唇が離れると、私は潤んだ瞳で彼を見上げた。

「……よかった。重いって、ならない? 大丈夫?」

「……何言ってんだよ。これくらいで重いとか、俺を誰だと思ってんの」

湊は私の頬を大きな手で包み込み、耳元に顔を寄せた。

「まだまだだろ。もっと重くたっていい。むしろ、凪が俺に執着してくれるなら、俺はそれだけで、どんなステージだって戦える」

「湊……」

「そもそも、俺の想いの方が、凪のより何万倍も重いからな。絶対に」

湊の囁きに、私は思わずふっと笑みがこぼれた。

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