アンコールはリビングで
「なんだよ、笑うなよ。俺、結構本気で悩んでんだけど」

「ごめんごめん……っ」

私は目尻に浮かんだ涙を拭いながら、不満げに唇を尖らせる湊の胸板にそっと頬を擦り寄せた。

「真面目な顔で悩む湊が……その、可愛くて。湊の好きに着ていいんだよ。もう最近は暑いから、記念日スウェットたちは一旦休ませてあげて、このリカバリーウェアとか、リラックスできるTシャツを着て過ごせばいいんじゃないかな」

「……まぁ、それもそうか。じゃあ夏の間は、このお揃いのやつ着倒すわ」

納得したように頷く湊の横顔を見つめながら、日本中を熱狂させるスターが、家の中で着るスウェットのローテーションで本気で悩んでいるという事実に、私はたまらなく愛おしさを感じていた。

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