アンコールはリビングで
「――皆さん、お待たせしました。……ようこそ、僕たちの『Sanctuary』へ」

その静かな、けれど圧倒的な絶対者としての第一声を合図に、ステージはアップテンポで疾走感のある2曲目『軌跡』へと流れるように雪崩れ込んだ。

その上品な煽りに、五万人のペンライトが、待ってましたと言わんばかりに一斉に激しく揺れ始める。

ドームの床から突き上げてくるような激しいバンドサウンドと、それを軽々と凌駕して天井まで美しく突き抜けていく、湊の圧倒的なロングトーン。

「……すごい」

私はペンライトを胸元で握りしめたまま、震える声で小さく呟いた。

ステージの上で歌う彼は、あまりにも眩しくて、大きくて、本当に誰も手が届かない場所で輝いているように見えた。

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