アンコールはリビングで
(……ちょっと、待って、湊……っ!!)

私は熱くなった両頬を両手で覆い、手全体で顔を隠すようにして身悶えした。

なぜなら、私は知っているからだ。

この『Melt』という曲の、本当の意味を。

息をするたび 満ちていく熱
ただ深く この揺らぎに沈んで

これは、高尚な芸術としての解放の歌なんかじゃない。

今年の初め、あのリビングのソファで、外の世界で着込んでいる重たい理性の鎧を脱ぎ捨てた湊が、私の体温に触れ、ひたすら私に甘えて深く沈み込んでいった……
あの濃密な夜の、究極の「甘え」と「熱」を歌った、超・個人的なラブソングなのだ。

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