アンコールはリビングで
「〜〜〜っ!!」

五万人のファンが「キャーッ!」と黄色い歓声を上げている中、私だけが「あれは私との夜のことだ」と答え合わせをしてしまい、恥ずかしさで今すぐこの場から逃げ出したくなっていた。

あんなに涼しい顔をして、何万人の前で堂々と私たちのもっとも甘くてプライベートな記憶を歌い上げるなんて。

音楽の神様は、とんでもない策士で、とんでもなく愛の重い男だった。

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