アンコールはリビングで
4. 孤独な神様と、プラチナの誓い

やがて、熱狂と興奮の嵐が吹き荒れたライブも、いよいよ本編のラストを迎えようとしていた。

ステージ上には湊だけが残り、ピンスポットに照らされている。

彼がゆっくりと息を吸い込むと、五万人の観客がその言葉を待って、水を打ったように静まり返った。

「……今日は本当に、ありがとうございました」

静かな、けれど確かな熱を帯びた声が、ドームに響き渡る。

「デビューしてから四年間。ただひたすらに、自分が信じる音楽と向き合ってきました。右も左も分からずに走り出して、時には立ち止まりそうになったこともありました。……でも、皆さんの声援が、間違いなく僕の背中を押し続けてくれました」

湊が深く頭を下げると、客席から温かい拍手が沸き起こる。

彼は顔を上げ、客席のずっと奥――ドームの天井の向こう側を見つめるようにして、静かに言葉を紡いだ。

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