アンコールはリビングで
私はその写真を見つめながら、液晶画面の上の彼にそっと指先で触れ、ふっと深く、満たされた微笑みをこぼした。

(湊。……本当に『最高の夜』だったよ。有言実行だね)

今朝、マンションの玄関で、彼が私の唇に深く熱いキスを落としながら言った「最高の夜にするから、楽しみに待ってろ」という言葉。

彼はその約束を、五万人という途方もないスケールのど真ん中で、これ以上ないほど完璧な形で果たしてくれたのだ。

彼の最初期からの古参ファンとして。

そして、誰よりも彼を愛する恋人として。

これほど誇らしくて、胸がいっぱいになる夜はない。

私は込み上げてくる熱いものをゆっくりと飲み込み、スマホの画面を閉じてバッグにしまった。

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