アンコールはリビングで
4. 洗い流した仮面と、極上の『再演 (Encore)』

しばらくして、シャワーの音が止む。

リビングのドアが開き、私とお揃いのリカバリーウェアに着替えた湊が現れた。

神様としての重たい仮面も、髪を固めていたワックスもすべて洗い流し、タオルドライしただけの無造作な髪。

そこから漂ってくるのは、私と同じ、いつものシャンプーの優しい香りだった。

「……凪」

彼は一直線にリビングのソファへと向かうと、そこに座っていた私の太ももに、コロンと頭を乗せて横になった。

シャワーを浴びて少しだけ血色の戻った顔が、私のお腹にすりすりと甘えるように押し付けられる。

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