アンコールはリビングで
「……おかしいな。すげぇ疲れてるはずなんだけど」

私の素肌をゆっくりと撫で回しながら、彼が耳元で低く呟いた。

「……なんだけど?」

次に続く言葉は痛いほど分かっていたけれど、私はあえて、掠れた声で聞き返してみた。

「……やっぱ、まだ俺には『凪の充電』が足りねぇみたいだわ」

彼が顔を上げ、暗闇の中で私を真っ直ぐに見つめる。

ドームのステージで見せていたような熱さではなく、ただ純粋に、私の体温のすべてを求めてすがりつくような、甘く重たい瞳。

「……今日は激しくしねぇから。……いい?」

許しを乞うような、けれど絶対に逃がす気などないという声。

「……っ、うん。……いい、けど……っ」

恥ずかしさで爆発しそうになりながら、私は彼の胸元に顔を埋めて小さく頷いた。

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