アンコールはリビングで
「おい、泉。お前、いくら稼いでるからって、一人でその量はバカだろ。業者かよ」

呆れたような声と共に、背後から声をかけてきたのは、二つ上の長男・澄(とおる)だ。

「は? バカとは何よ。Tシャツは保存用、観賞用、布教用、そしてパジャマ用で全サイズコンプリートするのが、ファンクラブ会員番号3番の矜持でしょ。……って、澄兄も人のこと言えないじゃない!」

私が澄兄の手元を指差すと、彼もまた、私と負けず劣らずの巨大な紙袋を両手に下げていた。

「いや、俺は違うぞ。これは俺の分と、咲(妻)の分と……蒼(あおい)と凛(りん)に着せるための子ども用のチビTシャツ。あとは病院の同僚のナースたちに配る布教用のタオルで……」

「やってること私と同じじゃないの。会員番号2番もよくやるわね」

私たちは、お互いの大人げない爆買いっぷりに鼻で笑い合った。

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