アンコールはリビングで
2. 奇跡の連番と、ポンコツ兄妹の狂騒

薄暗いドームの内部に入り、私は自分の座席ブロックを探した。

さすがはファンクラブ会員番号3番(自称・最古参)のチケット。

アリーナ前方の中央という、とんでもない神席だ。

「ふふっ、日頃の行いが良いからねぇ」

ホクホク顔で自分の座席番号『A9ブロック 15番』を見つけ、そこにどっこいしょと腰を下ろした。

隣の『16番』の席はまだ空いている。

周りは若い女性ファンばかりだ。

一人参戦の大人の女性として、ここは優雅に、クールに弟の晴れ舞台を見守ろう。

そう思って、買いたてのツアーTシャツ(黒)をワンピースの上からバサッと被り、ペンライトの点灯確認をしていた、その時だった。

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