アンコールはリビングで
「……すいません、ちょっと通ります」

低い男の声と共に、私の隣の『16番』の席に、背の高い男がドカッと腰を下ろした。

「(あ、隣の人来た。……って、ん?)」

ふと横を見た私の視線と、荷物を置いて隣を見た男の視線が、空中でバチッとぶつかり合った。

「「…………は?」」

信じられないものを見るように、私たちは同時に目を限界まで見開いた。

「ちょっ、澄兄!? なんでここに座ってんのよ!」

「俺のセリフだわ! 俺の席、ここなんだけど!?」

「嘘でしょ、見せてみなさいよ! ……えっ、『A9ブロック 16番』……うそでしょ」

突き合わされた二つのスマホ画面。

そこには見事に『15番』と『16番』という、連番の数字が並んでいた。

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