アンコールはリビングで
「……早いよねぇ……。私もこのスピード感には驚いてるんだけど。あのね、凪。またびっくりさせちゃうんだけど」

「う、うん。何?」

「明日、入籍する予定なのよ……!」

「えええええっ、明日!?」

私は今日二度目の変な声を上げた。

「本当におめでとう!! ……ってことは、これ、独身最後のランチじゃない!」

理紗からの更なる驚きの爆弾に、私自身でも何を言っているのか分からなくなってきた。

そんな二人のドタバタに小休止を与えるように、絶妙なタイミングで店員さんが注文した料理を運んできてくれた。

「お待たせいたしました。夏野菜と真鯛のアーリオ・オーリオと、濃厚ウニのクリームパスタでございます」

「「わぁ……美味しそう……!」」

目の前に置かれた美しいお皿と、ニンニクと磯の食欲をそそる香りに、私たちは思わず声を揃えて呟いてしまい、顔を見合わせてくすくすと笑い合った。

「さ、とりあえず食べよっか」

「うん!」

< 937 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop