アンコールはリビングで
4. 氷点下の素顔

ここからは、絶品のイタリアンを食べながら、理紗の話をじっくり聞くターンだ。

シャキシャキの夏野菜と真鯛の旨味が絡んだ完璧なアルデンテのパスタに舌鼓を打ちつつ、私は意を決して理紗に尋ねた。

「あのさ……今まで私も自分のことでバタバタしてたりして、あんまり詳しく聞けてなかったけど……リョウさんって、どこで出会った方なんだっけ……?」

と尋ねた瞬間。

ビクッ、と理紗の肩が大きく跳ねた。

「あっ」

フォークに巻きつけていたウニのパスタがちゅるんと滑り落ち、黄色いソースが彼女の白いブラウスに飛んだ。

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