アンコールはリビングで
「ちげぇよ。飲むんじゃなくて、水に入るんだよ。……水に入りゃ、一発で涼しくなるだろ」

「ん……? シャワー浴びるってこと? それとも、お昼から水風呂とか?」

私が首を傾げると、湊は「はぁ?」と大げさにため息をつき、私の額を指先で軽くピンッと弾いた。

「痛っ……」

「シャワーとか水風呂とか、色気なさすぎ。夏だろ? 暑いだろ? ……プールだよ、プール!」

「…………え?」

私は、自分の耳を疑った。

プール。
市民プール。
レジャープール。
波の出るプール。

その単語から連想されるのは、芋洗い状態の凄まじい人混みと、照りつける太陽、そして水着姿の老若男女だ。

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