アンコールはリビングで
3. 元エリートのプレゼンテーション
「いや、でも……っ!」
私はそれでも食い下がった。
ナイトプール。
確かにニュースやSNSで見たことはある。
きらきらとライトアップされた水面で、水着姿の綺麗な女性たちがお酒を飲んだり、写真を撮ったりしている、あのきらびやかな空間。
「あそこって、若い子たちがSNS映えのために行くようなところじゃないの!? それに、いくら暗いって言っても、人がいることには変わりないし……。もし写真に写り込んじゃったりしたら……!」
私が矢継ぎ早に反論すると、湊の目の色が、ふっと変わった。
それは、私と一緒にいる時の甘えん坊で気怠げなミュージシャンの目ではない。
ほんの一年半前まで、大手総合デベロッパー『白井不動産』で、現場を駆け抜けてきた――元・エリートデベロッパーの目だった。
「いや、でも……っ!」
私はそれでも食い下がった。
ナイトプール。
確かにニュースやSNSで見たことはある。
きらきらとライトアップされた水面で、水着姿の綺麗な女性たちがお酒を飲んだり、写真を撮ったりしている、あのきらびやかな空間。
「あそこって、若い子たちがSNS映えのために行くようなところじゃないの!? それに、いくら暗いって言っても、人がいることには変わりないし……。もし写真に写り込んじゃったりしたら……!」
私が矢継ぎ早に反論すると、湊の目の色が、ふっと変わった。
それは、私と一緒にいる時の甘えん坊で気怠げなミュージシャンの目ではない。
ほんの一年半前まで、大手総合デベロッパー『白井不動産』で、現場を駆け抜けてきた――元・エリートデベロッパーの目だった。