アンコールはリビングで

Special track 9 まだ、誰も知らない夏 ② Side B ネイビーの引力

※このエピソードは、Special track 8「まだ、誰も知らない夏 ①熱帯夜のプレゼンテーション」の続きです。

1. 秘密のインプット

「……んー。どっちがいいかなぁ……」

都内の一等地に聳え立つ、ラグジュアリーホテル『Lumière』。

その一階に併設されたハイブランドのブティックで、凪は二つのハンガーを両手に持ち、真剣な顔で唸っていた。

高級感のある落ち着いた照明の下。

色鮮やかなリゾートウェアや水着が並ぶ店内で、俺は少し離れたソファに腰掛け、悩む彼女の横顔を静かに見つめていた。

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