アンコールはリビングで
2. 究極の二択

「そうなの。どっちも捨て難いんだけど……」

凪は眉を下げて、両手の水着を交互に見比べた。

右手に持っているのは、全体にフリルがあしらわれた、淡いピンクのビキニ。

肌の露出が少なく、どちらかというと可愛らしさが前面に押し出された、いかにも『安全パイ』なデザインだ。

対して、左手に持っているのは。

凪が普段からよく身につけている、彼女の大好きなネイビーのビキニ。

装飾は最低限でシンプルだが、胸元が少し深くV字にカットされていて、細い紐を首の後ろで結ぶタイプの、大人っぽくて色気のあるデザインだった。

(……いや、どっちも似合うに決まってるけど……ここはネイビー一択だろ)

俺の脳内が、瞬時に最適解を弾き出す。

凪のあの透き通るように白い肌に、深いネイビーの布地。

そのコントラストは、想像しただけで理性が吹き飛びそうになるほど艶かしくて、たまらない光景だ。

しかも、あの華奢なうなじで細い紐を結ぶデザイン。

あれを後ろから見つめながら、その紐に指を引っ掛けて……。

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