アンコールはリビングで
「それに、大人っぽすぎるって気にしてるみたいだけど。凪はもう立派な大人の女なんだから、それくらい洗練されたデザインの方が、絶対に似合う」

「……そう、かな……」

「俺が保証する。……凪には、絶対にそのネイビーの方が似合う」

俺はキャップのつばを少しだけ上げ、彼女の瞳を真っ直ぐに射抜いて、低く甘い声で最後の一押しをかけた。

「……それに、俺がそれ着てる凪を見たいんだよ」

「……っ」

その一言で、凪の顔がポンッと音を立てそうなほど真っ赤に染まった。

「……も、もう……。湊にそうやって言われると、なんか、それ以外選べなくなるじゃない……」

凪は観念したようにため息をつき、ピンクの水着をラックに戻すと、ネイビーの水着だけをしっかりと握りしめた。

「……じゃあ、これにする」

「おう。大正解」

俺は心の中で、今日二度目のガッツポーズを決めた。

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