幼なじみは不滅です!
『わらしべ長者のスキルを覚えました』
わらしべ長者?
あっ、絵本や国語の教科書で読んだことがある。
確か、いろいろなものを交換していく昔話だよね。
あたしがカナッペのステータスに向かって指を動かすと、スキルの説明がふわりと浮かんだ。
『わらしべ長者のスキル。効果、あぬだまを手に入れました!』
あぬだま?
あめ玉じゃなくて?
あたしの手のひらには、焦げたあめ玉のようなものが入った袋があった。
ひええっ!
めちゃくちゃ怪しいものを手に入れたよ!?
でも、どこか甘くて懐かしい匂いがする。
「こはる、どうしたの?」
「あ、瞬くん。実は……」
あたしが瞬くんに事情を説明していると。
「それ、ほしいー!」
近くにいた女の子がそう言って両手を上げてきたんだ。
「えっ? これ?」
思わぬ言葉に、あたしはしばらくぽかんとしてしまった。
そう言ってきたのは、五歳くらいの女の子。
パン屋さんの店主の男の人が「だめだよ」と言っているから、もしかしたら娘さんなのかもしれない。
「ほしいー! ほしいー!」
「えっと……焦げたあめ玉だけど、いいの?」
思わずそう言ってしまった後、あたしはハッとした。
でも、これ、あげちゃったら、小倉かまぼこが手に入らなくなるんじゃ!?
「娘がご迷惑をおかけしてしまって申し訳ございません」
めちゃくちゃ焦っていると、パン屋さんの店主さんがぺこりと頭を下げてきた。
「あの……もしよろしければ、交換する代わりに、こちらの試作品のパンをもらっていただけませんか?」
パン屋さんの店主さんが差し出した試作品のパンは、フルーツいっぱいですごくおいしそう。
本当に焦げたあめ玉なんかと交換していいのかな。
そんな卑屈な考えが頭に浮かんだ時。
「お願いします!」
どきんと胸が跳ねた。
パン屋さんの店主さんに力強く言われてしまったからだ。
「じ、じゃあ、どうぞ……」
あたしは後押しされたように、いつの間にか、そう答えていた。
ふええ……、本当に交換して良かったのかな?
思わず、心の中で慌てたけれど、もう遅かった。
「おねえちゃん、ありがとうー」
女の子が嬉しそうに笑ったから、断りきれなくなっちゃった。
そのまま、焦げたあめ玉と試作品のパンを交換することになったんだ。
あたしの手のひらにあるのは、宝石みたいにキラキラしたフルーツに、ふわふわのパン生地。
「変なあめ玉が、すごいパンに変わっちゃった……!」
「ほんとに、わらしべ長者の話みたいになってきたな」
ウキウキと小躍りするあたしを横目に、瞬くんはため息をつきながら言った。
わらしべ長者?
あっ、絵本や国語の教科書で読んだことがある。
確か、いろいろなものを交換していく昔話だよね。
あたしがカナッペのステータスに向かって指を動かすと、スキルの説明がふわりと浮かんだ。
『わらしべ長者のスキル。効果、あぬだまを手に入れました!』
あぬだま?
あめ玉じゃなくて?
あたしの手のひらには、焦げたあめ玉のようなものが入った袋があった。
ひええっ!
めちゃくちゃ怪しいものを手に入れたよ!?
でも、どこか甘くて懐かしい匂いがする。
「こはる、どうしたの?」
「あ、瞬くん。実は……」
あたしが瞬くんに事情を説明していると。
「それ、ほしいー!」
近くにいた女の子がそう言って両手を上げてきたんだ。
「えっ? これ?」
思わぬ言葉に、あたしはしばらくぽかんとしてしまった。
そう言ってきたのは、五歳くらいの女の子。
パン屋さんの店主の男の人が「だめだよ」と言っているから、もしかしたら娘さんなのかもしれない。
「ほしいー! ほしいー!」
「えっと……焦げたあめ玉だけど、いいの?」
思わずそう言ってしまった後、あたしはハッとした。
でも、これ、あげちゃったら、小倉かまぼこが手に入らなくなるんじゃ!?
「娘がご迷惑をおかけしてしまって申し訳ございません」
めちゃくちゃ焦っていると、パン屋さんの店主さんがぺこりと頭を下げてきた。
「あの……もしよろしければ、交換する代わりに、こちらの試作品のパンをもらっていただけませんか?」
パン屋さんの店主さんが差し出した試作品のパンは、フルーツいっぱいですごくおいしそう。
本当に焦げたあめ玉なんかと交換していいのかな。
そんな卑屈な考えが頭に浮かんだ時。
「お願いします!」
どきんと胸が跳ねた。
パン屋さんの店主さんに力強く言われてしまったからだ。
「じ、じゃあ、どうぞ……」
あたしは後押しされたように、いつの間にか、そう答えていた。
ふええ……、本当に交換して良かったのかな?
思わず、心の中で慌てたけれど、もう遅かった。
「おねえちゃん、ありがとうー」
女の子が嬉しそうに笑ったから、断りきれなくなっちゃった。
そのまま、焦げたあめ玉と試作品のパンを交換することになったんだ。
あたしの手のひらにあるのは、宝石みたいにキラキラしたフルーツに、ふわふわのパン生地。
「変なあめ玉が、すごいパンに変わっちゃった……!」
「ほんとに、わらしべ長者の話みたいになってきたな」
ウキウキと小躍りするあたしを横目に、瞬くんはため息をつきながら言った。