幼なじみは不滅です!
お皿に乗ったカナッペは、きれいに切り分けられている。
カナッペと色とりどりのお菓子が並べられたテーブルの上は、とてもにぎやかだった。
うわあっ!
どれもすごくおいしそう!
ただ、気になるのは……。

『カナッペ、レベル13。食べてほしい度80』
『クッキー、レベル15。食べてほしい度70』
『モンブラン、レベル16。食べてほしい度60』

突然、いろんなステータスが競い合うようにして現れたことなんだよね!?
……っていうか、食べてほしい度って。
急かさなくても、今から食べるんだけど……。

「ばりうまかー! これたい! これが食べたかったっちゃん!」

凛花ちゃんはカナッペを食べるなり、幸せに満ちあふれた表情になる。
それを見たあたしは、解決係として初任務達成。
その確かなやりがいを感じて、胸がいっぱいになった。
最初は『何の役にも立たない!』って泣いていた、あたしのヘンテコな能力。
でも、モノの声やステータスに振り回されながらも、こうして大好きな凛花ちゃんの最高の笑顔を見ることができた。

「こはるちゃんたちも、食べりー」
「うん、おいしそうー」

あたしも一口かじってみる。
きつね色に揚がった、サクサクの食パン。
中からのぞくのは、野菜が入ったぷりぷりのすり身。
外はカリッとして、中はふわっとした歯応え。
そして、ピリッとした味が口の中に広がった。
何だか、クセになりそうな味。
凛花ちゃんが好きなの、すごくわかる!

「カナッペ、とてもおいしい!」
「うん。おいしいね」
「やっぱり、うまいな。これ」

あたしが弾けるように声を上げると、瞬くんと隼人もうなずいた。
感動が、ふつふつと胸にこみ上げてくる。
こうして、みんなでおいしいものを食べるって、なんて幸せなことなんだろう。
隣で優しく微笑む王子様みたいな瞬くんと、口いっぱいにカナッペを頬張る元気いっぱいな隼人。
クラスのみんなには絶対に内緒の、三人だけの特別な秘密。
『解決係』としてのあたしたちの毎日は、これからもステータス画面みたいに、にぎやかで、ちょっぴり不思議なものになりそうだ。

「何だか不思議。みんなと一緒にいると毎日、ワクワクするし、そばにいると何でもできる気がする」
「分かる。めちゃくちゃワクワクするなー」
「うん。何でも、できるような気持ちになれるね」

二人とも、あたしと同じ気持ちだったことに、ぱあっと嬉しさがこみ上げてくる。
三人でいると、いいことばかりは起こらないけど。
三人で一緒に頑張ったら、嬉しさも三倍なんだ。
それに瞬くんがいなくなった時、どんなに隼人のことが大好きでも……。

ーー瞬くんの代わりはいないって知った。

当たり前の光景が、こんなにも、あたしにとって大切なひとときになっていたのだと……。
そのことに改めて気づく。
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