幼なじみは不滅です!


お参りが終わったら、やる気満々でおみくじコーナーへ。

(あとは、大吉を引くだけだ)

料金箱にお金を入れて、六角形の筒をガチャガチャと回す。
ひっくり返して、出てきた番号は『15』。
あたしはその番号と同じ棚から、くじを一枚、受け取る。
折りたたまれたくじを開いてみると。

大凶。

(…………え?)

目に飛び込んできた、不穏な文字に息が止まる。
大吉じゃなくて、大凶……?
えええええっーー!?

(こ、これじゃ、神様にお願い事をかなえてもらえないよーー!?)

何度、まばたきを繰り返しても、その文字が変わることはなかった。

大凶……。
よりにもよって、今日に限って……!

ショックを受けて呆然としていると、瞬くんがすぐに気づいてくれた。

「……こはる。もしかして、よくない運勢だった?」
「……うん、大凶だった……」

正直に打ち明けると、瞬くんは優しい笑みを浮かべて言った。

「心配しなくても大丈夫だよ。大凶は、大きな強運につながるんだ」
「えっ? そうなんだ」

それを聞いて、あたしは少しほっとする。

「大凶は順位としては悪いけれど、これから運勢が上がっていくことを示している。それに大凶は、逆方向に転じやすい。その反対の運勢になりやすいんだ」
「それって、大凶が大吉に変わることもあるってこと?」

瞬くんの説明を聞いて、あたしはおそるおそる、おみくじに目を落とした。

『大凶のおみくじ、レベル1。運の良さ度0.01』

うーん。
おみくじのステータス、運の良さが0.01って……。
そこで、はたと気がついた。

「……あ! もしかして、ステータスが見える能力で、『大凶のおみくじ』を『大吉のおみくじ』に変えたら、お願い事がかなうのかもしれない!」
「確かに、その可能性は高いね」

あたしの言葉に、瞬くんはうなずいた。

「だったら、おみくじの運の良さを100にして、大吉のおみくじを手に入れなくちゃ!」

新たな目標を前に、あたしはぐっとこぶしをにぎりしめた。

「目覚まし時計さんが言っていた、『大吉を手に入れる』って、こういうことだったんだ」

そう考えると、目覚まし時計さんが話してくれた伝説にも説明がつく。
お願い事をかなえてもらうためには、その分だけの努力が必要だったんだ。

「『千里の道も一歩から』だね」

瞬くんはそう言って、話を前に進める。

「それって、ことわざ?」
「うん。大きなことを()しとげるには、身近なことから、きちんと始めていくことが大切であるというたとえだよ」
「身近なこと……」

あたしがきょとんとしていると、瞬くんは付け足して説明してくれた。
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