幼なじみは不滅です!
「たとえば、おみくじの項目ごとの説明を読んだりすることかな」
「項目ごとの説明……」
あたしは再び、おみくじに目を落とした。
『大凶』って書かれた運勢の下に、小さな文字が並んでいる。
ここに運気を上げる方法が書かれているかも!
思わぬ展開に、心を踊らせたけれど。
『学問、ステータスのアドバイスに頼りましょう』
『健康、ステータス異常が発生します』
『恋愛、ステータスを信じなさい』
『待人、ステータスしか来ない』
説明に目を走らせるたびに、手がぷるぷると震え出す。
な、なにこれ?
……全て、ステータスのことばかり!?
どういうこと?
これじゃ、期待外れだよー!!
あたしはがっくりと肩を落としたまま、最後の一文に目を通す。
『願望、運の良さを100にしましょう』
思わぬ内容に、目が釘づけになった。
これってやっぱり、大凶のおみくじを大吉に変えたら、お願い事がかなうかもしれないってことなんだ!
次第に見えてきた目標に、心臓がどくん、どくんと高鳴っていく。
(よし! なんとしても、運の良さを100にしなくちゃ!)
予想が当たって、一気にウキウキ気分が盛り上がる。
「瞬くん、がんばろう!」
あたしは全身に力をこめて、瞬くんをまっすぐ見つめる。
すると、瞬くんもまっすぐ見つめ返し、うなずいてくれたんだ。
「だけど、具体的にはどうしたらいいんだろう?」
「神社で結んで帰ったら、悪い運勢を断ち切って帰れるって聞いたことがある」
瞬くんがそう言って、結び所という看板がかかったおみくじ掛けをしめす。
「じゃあ、結んでいこうかな」
あたしはこぶしを握りしめて意気込む。
あ……でも……。
『おみくじ掛け、レベル12。無限ループ度10』
無限ループ度って、何だろう?
しかも、おみくじ掛けのステータスがでかすぎて、おみくじ掛けそのものが遠く感じるんだけど。
ただ、おみくじを結びたいだけなのに、もう最悪……。
「ステータスを気にしすぎちゃ負けだよね。とにかく、結ばなくちゃ!」
「僕も結ぶよ」
あたしと瞬くんはそれぞれ、くじを結んでいく。
おみくじ掛けには、既にたくさんのくじが結びつけられていた。
『大凶のおみくじ、レベル1。運の良さ度10』
あっ!
運の良さが少し上がっている!
この調子で、こつこつ運気を上げていったら、100にすることができるかも!
「そういえば、瞬くんの運勢はどうだったの?」
「僕は、吉だよ」
「そうなんだ。いいなー」
あたしがうらやましそうに言うと、瞬くんは穏やかに微笑む。
「ねえ、こはる」
瞬くんは空を見上げて、懐かしむように言った。
「僕がいなくなってから……こはる、ずっと泣いていたよね。だから、隼人は思ったんだ。こはるは、僕がそばにいないとダメなんだなあって」
まるで隼人の心を読んだように、瞬くんは穏やかに続ける。
「今の僕は、こはるを泣かせないために、ここにいるみたい」
「…………っ」
衝撃が、全身を駆けめぐった。
体の奥からじんわりと温かいものがあふれてきて、それが全身に広がっていく。
今の瞬くんは、隼人が望んだ願いの形。
あたしたちの希望の道しるべなんだ!
そう思った途端、身体の底から湧き上がるように涙が出て止まらなかった。
「項目ごとの説明……」
あたしは再び、おみくじに目を落とした。
『大凶』って書かれた運勢の下に、小さな文字が並んでいる。
ここに運気を上げる方法が書かれているかも!
思わぬ展開に、心を踊らせたけれど。
『学問、ステータスのアドバイスに頼りましょう』
『健康、ステータス異常が発生します』
『恋愛、ステータスを信じなさい』
『待人、ステータスしか来ない』
説明に目を走らせるたびに、手がぷるぷると震え出す。
な、なにこれ?
……全て、ステータスのことばかり!?
どういうこと?
これじゃ、期待外れだよー!!
あたしはがっくりと肩を落としたまま、最後の一文に目を通す。
『願望、運の良さを100にしましょう』
思わぬ内容に、目が釘づけになった。
これってやっぱり、大凶のおみくじを大吉に変えたら、お願い事がかなうかもしれないってことなんだ!
次第に見えてきた目標に、心臓がどくん、どくんと高鳴っていく。
(よし! なんとしても、運の良さを100にしなくちゃ!)
予想が当たって、一気にウキウキ気分が盛り上がる。
「瞬くん、がんばろう!」
あたしは全身に力をこめて、瞬くんをまっすぐ見つめる。
すると、瞬くんもまっすぐ見つめ返し、うなずいてくれたんだ。
「だけど、具体的にはどうしたらいいんだろう?」
「神社で結んで帰ったら、悪い運勢を断ち切って帰れるって聞いたことがある」
瞬くんがそう言って、結び所という看板がかかったおみくじ掛けをしめす。
「じゃあ、結んでいこうかな」
あたしはこぶしを握りしめて意気込む。
あ……でも……。
『おみくじ掛け、レベル12。無限ループ度10』
無限ループ度って、何だろう?
しかも、おみくじ掛けのステータスがでかすぎて、おみくじ掛けそのものが遠く感じるんだけど。
ただ、おみくじを結びたいだけなのに、もう最悪……。
「ステータスを気にしすぎちゃ負けだよね。とにかく、結ばなくちゃ!」
「僕も結ぶよ」
あたしと瞬くんはそれぞれ、くじを結んでいく。
おみくじ掛けには、既にたくさんのくじが結びつけられていた。
『大凶のおみくじ、レベル1。運の良さ度10』
あっ!
運の良さが少し上がっている!
この調子で、こつこつ運気を上げていったら、100にすることができるかも!
「そういえば、瞬くんの運勢はどうだったの?」
「僕は、吉だよ」
「そうなんだ。いいなー」
あたしがうらやましそうに言うと、瞬くんは穏やかに微笑む。
「ねえ、こはる」
瞬くんは空を見上げて、懐かしむように言った。
「僕がいなくなってから……こはる、ずっと泣いていたよね。だから、隼人は思ったんだ。こはるは、僕がそばにいないとダメなんだなあって」
まるで隼人の心を読んだように、瞬くんは穏やかに続ける。
「今の僕は、こはるを泣かせないために、ここにいるみたい」
「…………っ」
衝撃が、全身を駆けめぐった。
体の奥からじんわりと温かいものがあふれてきて、それが全身に広がっていく。
今の瞬くんは、隼人が望んだ願いの形。
あたしたちの希望の道しるべなんだ!
そう思った途端、身体の底から湧き上がるように涙が出て止まらなかった。