幼なじみは不滅です!
『机、レベル10。こはる親衛隊度50』

やっぱり。
……親衛隊って、教室の机さんたちのことだったんだ。

机と上履きに襲われたーー。

それって……机さんたちがふわりと浮かんで、猛スピードで襲ってきたってことかな。
うわっ……。
ほとんど、ホラーだよ……。
想像したら怖くなって、あたしはジタバタしたい気持ちを必死にこらえた。

(机さんたちがひそかに、あたしのことを守ってくれていた。いじめが分からなかった原因は、これだったんだ)

ステータスが見えるあたしの日常は、いつだって普通じゃない。
だけど、机さんたちが最強のボディーガードなのは間違いないと思う。

「あ……」

机のステータスの変化を見て、あたしははっと我にかえる。
そして席を立ち、まっすぐに女の子たちのもとへ向かった。

「い、岩内さん……」
「なに……?」

目の前に立つと、女の子たちが恐怖に震えた顔つきで、あたしを見た。
周りは静まり返り、みんながあたしに注目している。
あたしは一呼吸置くと、意を決して切り出した。

「お願い。もう、こういうことするの、やめて」
「はあ……?」

女の子たちが顔をしかめる。
だけど、あたしは思ったことをそのまま吐きだした。

「このままだと、大変なことが起きるの。だから、もうやめて」
「なに言っているの? わたしたちはただ、緒方くんたちのことを思って……」

女の子たちがにらんでくる。
だけど、あたしは顔をそむけなかった。

「何しているの?」
「……っ」

瞬くんが前に出て、あたしをかばってくれたから。
それに……!

『机、レベル10。めちゃくちゃ怒っています度100』

女の子たちが集まっている机が、ヤケドしそうなくらい真っ赤になって、危険な状態になっていたんだもん!

『机の超必殺技が発動』
『机の超必殺技が発動』
『机の超必殺技が発動』

そして――また、いつもの選択コマンドが出てくる。
……って、選択肢、ぜんぶ同じだよ!?

『この選択肢は、五秒で消えます』

しかも、問答無用!?

「……この机、やけに熱くない」

女の子の一人が悲鳴を上げる。
だけど、机の熱は止まらなかった。

「きゃー。めちゃくちゃ熱い!」
「なに、この机!」
「熱湯レベルの熱さじゃん!」

真っ赤に染まった机から、女の子たちが一目散に逃げ出そうとした瞬間ーー。

『俺にさわると、やけどするぜ』

女の子たちの目の前に、超イケメンの男の子が現れた。
ちょっとくせのある、やわらかそうな髪。
そして、炎のような瞳が印象的な、整った顔立ちの男の子。
これって、もしかしたら机の擬人化なのかもしれない。
そう思っていたら、超イケメンの机さんはさらりとこう口にした。
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