幼なじみは不滅です!


それからしばらく経った日曜日。
あたしはリュックを背負って神社に向かった。
おいしいものをたくさん食べて、嫌がらせも止まった。
運気が上がる方法も、とにかく机にかじりつくようにがんばった。
この調子なら、運気はだいぶ上がっているはずだ。

それなのに……この言い知れない胸騒ぎは何だろう。

あたしは隼人の悩み事を思い出す。
とても重大で、気がかりな問題。

『瞬になる夢を見始めてから、なかなか起きれなくなった』

そのことがずっと、胸にひっかかったままだった。
もし、このまま、隼人が起きれなくなったら、
どうなってしまうのだろう……。
ずっと眠ったままなのかな。
そんなの嫌だよ!
嫌な予感を振り払うように、小走りで目的地に向かう。

「隼人と瞬くんは……?」

神社にたどり着くと、あたしは辺りをきょろきょろと見回す。
この神社の社務所の横にある、おみくじコーナーで、隼人たちと待ち合わせしているんだけど。
まだ、来ていないのか、どこにも見当たらなかった。
その時ーー。

『ふっ、やりますわね。獅子様。さすがわたくしのライバルですわ』
『狛犬殿。そなたは、いつもわしを熱くさせる』

突然、聞こえてきた声に、あたしははっと目を見開く。
視線を向けた先に、ライオンのような獣の石像が二体あったからだ。

『獅子、レベル12。カレーライス大好き同盟度90』
『狛犬、レベル12。カレーライス大好き同盟度90』

不思議な雰囲気の石像に、目が釘付けになる。
それにしても、カレーライス大好き同盟って!?
そう思った途端、リュックからアルバムさんが飛び出した。

『こはる様、ステータス豆知識です。獅子様と狛犬様は、神様の使い。この神社の神様を守っています』

アルバムさんがふわふわと浮かびながら、こほんと咳払いして説明する。

「神様の使い!?」

あたしはびっくりした。
だって、思いもよらない言葉だったからだ。

『獅子様と狛犬様のステータスが見えているということはおそらく、おみくじの運気は100になっています』
「そうなんだ」

あたしは探るような目を、おみくじ掛けがある方向に向ける。

『しかし、最後の試練が待ち構えています』
「最後の試練って?」

アルバムさんが本題に入ろうとしたその時、焦った声が聞こえてきた。

「こはる!」
「瞬くん!」

振り返ると、瞬くんが息を切らして、こちらに駆け寄ってくる。
だが、どこにも隼人の姿が見当たらない。
ざわざわと胸騒ぎがした。
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