幼なじみは不滅です!
「せせせ……選択肢がぜんぶ、カレーの日についてのことになっている! どうなっているの?」
「こはる、どうしたの?」

頭が大混乱を起こしていたので、瞬くんの言葉にぎくりとする。

「それが、獅子さんと狛犬さんが示した選択肢がぜんぶ、カレーの日についてのことになっていたの……。恐らく、おみくじ掛けにたどり着くためのヒントなんだと思うんだけれど」

あたしは不思議な選択肢のことを説明する。
すると、瞬くんは真剣な目で、獅子さんと狛犬さんの石像を見つめた。

「それって、『カレーの日』はいつなのか、答えてほしいってことかもしれないな」
「カレーの日?」

きょとんとしたあたしに、瞬くんはどうしたら伝わるのかなと悩む。

「カレーにまつわる記念日はたくさんあるけれど。毎年1月22日は『カレーの日』って言われている」
「どうして?」

1月22日が、カレーの日だと言われてもピンとこない。
あたしが首をかしげると、瞬くんは付け足して説明してくれた。

「その日、学校の給食のメニューに、初めてカレーを出そうっていう話になったんだ」

その話を聞いて、あたしははっとする。

「じゃあ、給食にカレーライスが出るようになったのは、カレーの日のおかげなんだね」
「うん。そういうこと」

大好きなカレーライスにまつわる特別な日。
何だか、うずうずしてきて、思わずこぶしを握りしめてしまう。

「なら、答えは……!」

あたしは気合いをこめて、『カレーの日は1月22日』に向かって指を動かす。
すると、獅子さんと狛犬さんのステータスがキラキラと輝いたんだ。

『獅子の満足度がアップ。獅子のレベルが13に上がりました!』
『狛犬の満足度がアップ。狛犬のレベルが13に上がりました!』
「うわっ……!」

あたしは思わず、飛び上がりそうになる。
いつものメッセージが表示された後、獅子さんと狛犬さんの石像が突然、カタカタと動き出したからだ。

『こはる様、瞬様。お主たちの事情は、神様から聞き及んでいる。わしらが、おみくじ掛けまで連れていってやろう』
『さあ、お二人とも乗りなさい』

あたしたちの前に降り立った獅子さんと狛犬さんは淡々とした口調で言った。

「獅子さんと狛犬さんが……」
「しゃべっている……」

あたしと瞬くんは互いに顔を見合わせる。
どうやら瞬くんにも、獅子さんと狛犬さんの声が聞こえたようだ。

『お主たちの望みのために、全力で力を貸そう!』
『あなた方は、わたくしたちと同じ、カレーライス大好き同盟の仲間ですもの』

獅子さんと狛犬さんは、ものすごく真剣な声で言った。
あたしたち、いつの間にか、カレーライス大好き同盟の仲間になってしまったみたい。
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