幼なじみは不滅です!
「……そんなの、あたしは認めない!!」

その決意は炎より熱く、あたしを駆り立て突き動かした。
小さな変化。
何気ない日々、当たり前の風景。
これらは小さな日常。
そしてかけがえのない、あたしたちの日常だからだ!

だから、選択肢はどれも選ばない!

あたしは選択肢を無視して、おみくじ掛けを目指して突き進む。
目の前には、依然として『現実を受け止めて諦める』という巨大な文字の壁が立ち塞がっている。
普通なら、ぶつかって弾き返されるはずだ。
だけど、あたしは足を止めない。

「どいてっ……! あたしたちの未来の邪魔をしないでーーーっ!!」

あたしが、その半透明の文字の壁に全力で体当たりをした、その瞬間。

――バリリンッ!!!

神社の境内に、ガラスが派手に割れるような凄まじい音が響き渡った。
視界を埋め尽くしていた真っ黒な文字が、光の破片となって、青空へと弾け飛んでいく。

「……やった、通れる!」

目の前には、ついにおみくじ掛けが姿を現していた。

「ギャアギャア!」
『カラスども。ここから先には行かせないぞ!』
『ふっ、当然ですわね!』

当然、カラスさんたちはそれを妨害しようとしてきたけれど、獅子さんと狛犬さんが身を(てい)して守ってくれた。

『ここから先は、そなたら次第だ』
『応援していますわ』
「うん、ありがとう!」

獅子さんと狛犬さんの声援を胸に、あたしたちはおみくじ掛けに向かう。
おみくじ掛けには、たくさんのくじが結びつけられていた。

『大吉のおみくじ、レベル1。運の良さ度100』

あっ!
運の良さが上がっている!
アルバムさんが言ったとおり、あたしのおみくじは運の良さが100になっていた。
しかも、大吉のおみくじに変わっている。

『魔法の言葉を唱える』
『願い事をかなえたい』
『幸せになりたい』

やがて、運命の選択コマンドが出てくる。
あたしはまじまじと選択コマンドを見た。
ここに来た目的はただ一つ。

「こはる!」
「うん。一緒にお願い事しよう!」

あたしと瞬くんは顔を見合わせて笑う。
出会いと別れ。
ひも付くように悲しい思い出はある。
だけど、好きなものを好きだと言うこと。
そばにいたいという気持ちがあることに、ふたをしてはいけない気がした。

(どんな出来事にも、奇跡はあるから)

いつだって、何度だって始められる。
花は咲いて、いつかは枯れる。
でも、その花は――種を落とし、また芽を出すから。

「あたしたちが、これからもあたしたちでいるために」

取り戻すのではなく、また新しく始めればいい。
なんの負担もない状態で、隼人が『もう一人の自分を生み出す能力』を使い続けられるようにするために。
あたしたちは強く強く願う。
願う内容は三人一緒。
だから、全力でつかみにいくんだ!

『魔法の言葉を唱える』

あたしがその選択肢に向かって、指を動かした瞬間――。

『大吉のおみくじの満足度がアップ。大吉のおみくじのレベルが2に上がりました!』

おみくじのステータスは、きらきらと輝き始めたんだ。
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