幼なじみは不滅です!
「ひ、ひどい! 隼人、あたしの能力のこと、最初から知っていたんだ!」
「へへへ、バレたか」
あたしがそう言うと、隼人はしてやったりという顔で笑った。
ううっ……。
隼人のせいで、未来が変な方向に行くことはなさそう……って思ったけれど、前言撤回!
隼人が持っている『もう一人の自分を生み出す能力』は、本当にすごすぎるよ!
だって、この能力って、前もって未来が分かってしまう、未来予知能力のようなものだもん!
「……何の話?」
振り返ると、瞬くんは一人、置いてきぼりをくらったような顔をしていた。
「瞬、心配するなよ! 俺に戻ったら分かるからさ!」
隼人はわくわくと楽しそうに言った。
「分かる?」
瞬くんはさらに意味が分からなくて、同じ言葉を繰り返す。
「まあ、今は気にするなってこと! とりあえず、花に水をやろうぜ!」
「……あ、うん」
隼人の言葉に、瞬くんは小さくうなずいた。
うーん。
何だか、こうしていると、まるで本物の瞬くんが生き返ったみたい。
やっぱり、隼人と瞬くんが同一人物なんて信じられないよ。
そう思いつつも、あたしたちはじょうろを手にして、わいわいと水やりをする。
お花たちは相変わらず、『お水、最高ー!』と大合唱。
水を浴びて幸せそう。
楽しげな歌声が響き合って、ドキドキとワクワクが止まらなくなった時。
「……あっ、ごめん。そろそろ帰らないと」
瞬くんは空を見上げて、少し焦ったように言った。
「どうしたの?」
「もうすぐ、塾の時間なんだ」
「塾!?」
あたしはびっくりする。
隼人は、勉強が大の苦手だ。
塾って聞いただけで、拒絶反応を示すはずなのに。
瞬くんは何故か、平然な顔をしている。
……なんで?
あたしは思わず、隣でじょうろを持っている隼人の顔を二度見した。
隼人と言えば、漢字の小テストから算数のドリルまで、勉強と名のつくものは全力で逃げ出すタイプの男の子だ。
その隼人の『もう一人の自分』が、自分から塾に行くなんて言うわけがない。
「瞬になった時は、勉強に対して拒絶反応が出ないんだ。それに瞬の時は、勉強が得意なんだぜ……!?」
意外な事実に驚く。
隼人は、勉強がすごく苦手なのに。
何だかまるで、目の前の瞬くんは、あたしたちの知っている本物の瞬くんみたい。
「じゃあ、また明日」
「おう、またな」
「またね」
瞬くんはあたしたちに頷くと、校門の方に駆けていった。
彼を見送った後、あたしは大きく一つ深呼吸をする。
そして、先程から抱いていた疑問を口にした。
「そういえば、瞬くんは今、隼人の家に居候しているの?」
「はあっ? 何でそうなるんだよ。瞬はちゃんと自分の家に帰っている」
隼人は当たり前のようにそう言って、自分のランドセルを背負った。
「へへへ、バレたか」
あたしがそう言うと、隼人はしてやったりという顔で笑った。
ううっ……。
隼人のせいで、未来が変な方向に行くことはなさそう……って思ったけれど、前言撤回!
隼人が持っている『もう一人の自分を生み出す能力』は、本当にすごすぎるよ!
だって、この能力って、前もって未来が分かってしまう、未来予知能力のようなものだもん!
「……何の話?」
振り返ると、瞬くんは一人、置いてきぼりをくらったような顔をしていた。
「瞬、心配するなよ! 俺に戻ったら分かるからさ!」
隼人はわくわくと楽しそうに言った。
「分かる?」
瞬くんはさらに意味が分からなくて、同じ言葉を繰り返す。
「まあ、今は気にするなってこと! とりあえず、花に水をやろうぜ!」
「……あ、うん」
隼人の言葉に、瞬くんは小さくうなずいた。
うーん。
何だか、こうしていると、まるで本物の瞬くんが生き返ったみたい。
やっぱり、隼人と瞬くんが同一人物なんて信じられないよ。
そう思いつつも、あたしたちはじょうろを手にして、わいわいと水やりをする。
お花たちは相変わらず、『お水、最高ー!』と大合唱。
水を浴びて幸せそう。
楽しげな歌声が響き合って、ドキドキとワクワクが止まらなくなった時。
「……あっ、ごめん。そろそろ帰らないと」
瞬くんは空を見上げて、少し焦ったように言った。
「どうしたの?」
「もうすぐ、塾の時間なんだ」
「塾!?」
あたしはびっくりする。
隼人は、勉強が大の苦手だ。
塾って聞いただけで、拒絶反応を示すはずなのに。
瞬くんは何故か、平然な顔をしている。
……なんで?
あたしは思わず、隣でじょうろを持っている隼人の顔を二度見した。
隼人と言えば、漢字の小テストから算数のドリルまで、勉強と名のつくものは全力で逃げ出すタイプの男の子だ。
その隼人の『もう一人の自分』が、自分から塾に行くなんて言うわけがない。
「瞬になった時は、勉強に対して拒絶反応が出ないんだ。それに瞬の時は、勉強が得意なんだぜ……!?」
意外な事実に驚く。
隼人は、勉強がすごく苦手なのに。
何だかまるで、目の前の瞬くんは、あたしたちの知っている本物の瞬くんみたい。
「じゃあ、また明日」
「おう、またな」
「またね」
瞬くんはあたしたちに頷くと、校門の方に駆けていった。
彼を見送った後、あたしは大きく一つ深呼吸をする。
そして、先程から抱いていた疑問を口にした。
「そういえば、瞬くんは今、隼人の家に居候しているの?」
「はあっ? 何でそうなるんだよ。瞬はちゃんと自分の家に帰っている」
隼人は当たり前のようにそう言って、自分のランドセルを背負った。