ドア開けたら元カレが寝てた
第三話
「重……」
目が覚めた途端、背中にずっしりとした重さを感じた。
視界の端に映る、クセのある茶髪。
「優里起きたぁ?」
「おかげさまでね……」
そういや、コイツがいたんだったと私は大きくため息をつく。
今日が日曜日で本当に良かったかもしれない。
ただ唯一の休日が颯也のせいで潰れるのは癪だけど。
「そろそろ起きたいから離してよ」
「え〜久しぶりに会ったんだしいいじゃんこのくらい」
颯也にもちゃんと敷布団を用意したはずなんだけど、颯也は隣にある私のベッドにいつの間にか潜り込んでいた。
筋肉質でしっかりした硬い腕。
背中越しでも伝わる締まった体つき。
自分で鍛えたりしているんだろうか。
ジムとか行ってるのかな。
「ねぇ……重いって……」
「えー今日日曜日だしいいじゃん。まだ八時だよ?」
「もし日曜日仕事だったらどうすんのよ……。あと、暑苦しい」
そう言うとさらに、颯也がぎゅっと私を抱きしめてくる。
横向きに寝ている私と後ろからお腹に手を回してくる颯也。
拗ねたように顔を私の髪の毛にうずめてくるあたり子供っぽいところは昔のまんまだ。
というか若干退化してない?
「はぁ…………」
結局、一時間ほどこうすることになる私たちであった。