「魔王の定義」魔王になる運命の私は、その運命にあらがいたい
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次の日の朝、目を覚ますと私の頭を愛おしそうに撫でるジュウド様と目があった。
「目が覚めたのか?」
そう言いながらジュウド様の瞳が優しく弧を描いた。
ああ……この人とずっと一緒にいたい。
年を重ね人生の最後の時まで、この人と共に在りたい。
しかし、そんな小さな夢も、叶えることが出来ないことを私は知っている。
それでも……少しでいい。
もう少しだけ、つかの間の時間……私に幸せな時間を味合わせてほしい。
この世界に厄災なんてもたらさないから、人間を傷つけることはしないから、約束するから。
どうかもう少しだけ、もう少しだけ私に時間を下さい。
この人を愛することを許してください。
そっとジュウド様の頬に触れながら、私は祈った。
私の瞳に映るのはジュウド様の優しい笑顔。
その優しい笑顔が、ジワリと涙で歪む。
「ジュウド様、大好きです」
「ああ、俺も愛している」
二人の顔がゆっくりと近づき、唇が重なる。
初めての口づけは、優しく甘く暖かかった。
幸せ……。
幸せなのにこんなにも切ない……。
それから私たちの秘密の関係が始まった。